外観
構造
←弾頭部断面
名称 120mm M1028 キャニスター弾
[120mm M1028 Canister]
弾種 散弾[Canister]
型式 固定弾
使用砲 120mm戦車砲M256
完成弾重量 22.9kg [kg]
弾丸重量 11kg (タングステン弾子の総重量) [kg]
完成弾全長 780 mm [mm]
弾丸長 不明 [mm]
装薬 不明 [kg]
砲口初速 1410 m/sec(タングステン弾子の砲口初速) [m/sec]
威力 ・有効射程200〜500m
・1弾発射で散開突撃中の歩兵分隊(10名)の50%以上を打ち倒す
・2弾発射で散開突撃中の歩兵小隊(30名)の50%以上を打ち倒す
(散開突撃中の歩兵小隊の条件については図Aを参照のこと)
写真B
写真C

コンクリート壁の後ろに隠れる標的への射撃(射撃前)

コンクリート壁の後ろに隠れる標的への射撃(射撃後)
写真D
有刺鉄線への射撃(射撃前)

有刺鉄線への射撃(射撃後)
写真E
自動車への射撃(射撃前)

自動車への射撃(射撃後)
説明 本弾は、米国M1戦車シリーズが装備する120mm滑腔砲M256用の散弾[Canister]です。この砲弾は、韓国に駐留する米軍のために、北朝鮮軍および中国軍が行うであろう、人海戦術に対抗するために開発されたものです。開発は、次のように進められました。

・1999年1月:韓国に駐留する合衆国CINCは、韓国の戦域が短距離(100-300m)において戦車が射撃する対人用の弾薬を必要とするという報告を発表した。
・1999年12月:合衆国軍HQは、韓国からの緊急的な要求事項が受け入れられた。
・1999年1月〜2002年7月:ARDECによるXM1028の発展。
・2002年7月:GD-OTS社ににXM1028 Canisterの開発契約が与えられた。
・2004年12月: マイルストーンC(低量生産)を達成。
・2005年1月: 3600発のM1028が、GD-OTSに対し、580万ドルで発注(低量生産、定額契約)された。

弾頭の構造は、アルミニウム合金製の弾体にタングステン製の弾子(霰弾)11kgを詰めたものです。弾頭部は、発射薬の燃焼により加速(砲口初速1410m/sec)され、砲口を飛び出すと同時に、弾子を放出するように作られています。砲口から5mおよび15mにおける弾頭の状態を写真Bに示します。写真Bを見るとタングステン弾子が放出されていることが判ります。

威力は、次のようになっています。
・有効射程200〜500m
・1弾発射で散開進行中の歩兵分隊(10名)の50%以上を打ち倒す
・2弾発射で散開進行中の歩兵小隊(30名)の50%以上を打ち倒す
(散開進行中の歩兵小隊の条件については図Aを参照のこと)

壁の後ろに隠れる標的への射撃試験の結果は、写真Cをご覧ください。壁の寸法は、高さ10フィート(約3m)×幅20フィート(約6m)です。これの後ろに木製人型標的5つ配置し、壁に対して撃角45度になるように射撃しました。壁は、いわゆるブロック壁です。射撃の結果、壁の後ろの標的は、いずれもタングステン弾子によって貫徹されていました。標的の2つは、基部にブロック破片が乗ってしまい倒れませんでした(貫徹はされていた)。

有刺鉄線に対する射撃試験の結果は、写真Dをご覧ください。射撃によって有刺鉄線が切断され、歩兵が進撃できる通路が開かれたことが判ります。

自動車に対する射撃試験の結果は、写真Eをご覧ください。自動車は、1990年代中旬のセダンです。撃角15度(斜め前方)になるような位置から射撃しています。自動車は、エンジンを動かしている状態で、ギアをパーキングに入れて、燃料はタンクに4分の1入った状態でした。射撃の結果、弾子は車体前方から車体後方まで完全に貫通しました。自動車は、炎上しました。
参考文献
参考WebSite ・dtic.mil
http://www.dtic.mil/ndia/2005garm/wednesday/macmillan.pdf
・deagel.com
http://www.deagel.com/pandora/m1028_mn00214001.aspx
・Defence Update
http://www.eschel.co.il/dui/products/digits/120he-mp.htm#non-lethal
作成 2006/02/03
更新

成形炸薬弾format_v1.0 2003.12.07作成